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シアル酸とは?生体内での機能やシアル酸摂取によって期待できる効果について解説

アナツバメの巣に含まれ、健康や美容に効果が期待できると言われているシアル酸。感染症抑制や筋肉改善にも効果が期待できるといわれている成分です。当記事では、シアル酸について徹底解説していきます。

シアル酸とは

参照 https://tsubame-lab.jp/01/

まずは、シアル酸とはそもそも何か、物質そのものの説明をはじめ、シアル酸がどういったものに含まれていて、どのようなはたらきがあるのかについてご説明してきます。

シアル酸は細胞表面の糖鎖末端にある糖の一種

シアル酸とは、免疫機能の維持向上に関わる「糖鎖」の末端にある糖の一種で、人の赤血球や血管、神経などの細胞膜や、母乳、唾液にも存在しています。母乳に関しては、特に初乳(出産後10日目までに出る母乳)の含有量が多く、まだまだウイルスに耐性のない新生児の未発達な免疫機能を補うといった健康維持の意味で重要な役割を果たしています。

シアル酸は細胞間の情報伝達に関与している

参照 https://tsubame-lab.jp/01/

シアル酸を含む糖鎖は、細胞と細胞の情報伝達の機能も持ち合わせています。ウイルスや細菌をきちんと認識することができるため、細胞が何らかの病原体に感染する際に、免疫細胞にそれらを除去するように指示を出してくれるのです。

逆にいえば、シアル酸が不足しているとそういった情報伝達がうまく機能しないため、ウイルスや細菌の体内への侵入を許してしまうことになりかねません。したがって、シアル酸が細胞間の情報伝達にはたらきかけてくれていることは、健康においてとても重要なことなのです。

シアル酸はアナツバメの巣に多く含まれる

参照 https://cart.bi-su.jp/beauty_ingredients.html

シアル酸は、人の母乳や唾液などの分泌液のほか、赤血球や血管、神経などの細胞膜などに含まれています。中でも、シアル酸が多く含まれるものとしてツバメの巣(アナツバメの巣)が知られています。ローヤルゼリーと比較すると、ツバメの巣には約200倍のシアル酸が含まれているといわれているほどです。

なお、アナツバメの巣は、日本で見られるツバメの巣とは異なり、全体のほとんどがアナツバメの唾液でできており、白い宝石と呼ばれています。天然のアナツバメの巣は東南アジアや中国南部の限られた地域の洞窟の奥深くでしか採取できないため、大変希少なものになっています。

シアル酸に期待できる効果

シアル酸に期待できる効果は多岐に渡ります。実際に研究結果が発表されているものを含め、シアル酸に期待できる効果についてご紹介していきます。

感染症を防ぐ効果が期待できる

シアル酸は、インフルエンザなどの感染症を防ぐ効果が見込めるともいわれており、実際にシアル酸の構造を参考に抗インフルエンザ剤が作られています。さらに、シアル酸は新型コロナウイルスへの感染を阻害するという研究結果も昨今では出てきているようで、こういった結果からも、シアル酸は感染症を防ぐ効果が期待できるということがわかります。

筋力を改善する効果が期待できる

シアル酸には筋力改善の効果が期待できるという研究も一部で発表されています。たとえば難病指定がなされているGNEミオパチーという遺伝性の筋疾患において、シアル酸を補うことで予防ができる可能性があること、筋力の改善にシアル酸が関係しているという研究結果もあるようです。

記憶学習機能の維持・改善効果が期待できる

シアル酸は記憶学習機能の維持改善にも効果が期待できるといわれています。とある研究では、母乳に多く含まれるシアリルラクトース(シアル酸と乳糖が結合したもの)を摂取することで、脳組織におけるドーパミンやセロトニンと呼ばれる神経伝達物質や栄養因子が増加し、記憶学習に関わる行動が改善されたという結果が出ているそうです。つまり、シアル酸の摂取が脳機能の維持や改善に効果があるのではないかということが示唆されています。

去痰効果が期待できる

人間の痰は約90%が水分、残りの10%が粘液成分であるムチンなどで構成されています。このムチンには、シアル酸やフコースという糖が含まれ、シアル酸の割合が多いとサラサラした痰に、一方でウイルスや細菌に感染すると逆にフコースが増加し、粘り気のある痰へと変化します。

つまり、シアル酸は痰をサラサラにすることで、痰を吐き出すのをスムーズにしてくれる性質があると考えられます。痰の粘り気が高くなると痰を吐き出すのが困難になるため、シアル酸とフコースのバランスが重要となります。実際に去痰薬にはシアル酸とフコースのバランスを整えるものもあります

肌への美容効果が期待できる

シアル酸は美容効果に期待ができるといわれています。シアル酸を多く含むツバメの巣は、かつての傾国の美女・楊貴妃にも愛されたそう。

まずシアル酸には体内の酸化を防ぎ、シワやたるみなどの肌トラブルを防ぐ役割があります。さらに、皮膚の真皮の70%を構成するコラーゲンや、保湿成分のあるヒアルロン酸を必要な場所へと誘導するはたらきがあることから、肌の弾力や水分量を保持し、美容効果に期待ができると考えられているのです。

シアル酸は健康と美容を維持するために重要な役割を担っている

シアル酸は人間の体の細胞のはたらきを整えるほか、免疫機能を高め、さらには脳の発達や美容への効果も期待できるなど、その効果は多岐にわたることがわかりました。


人間の細胞や唾液、母乳にも含まれていますが、食品としてはツバメの巣に多くのシアル酸が含まれています。さまざまな効果を期待できるシアル酸を日常に取り入れることで、より健康的で美しい自分になれるかもしれませんね。