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産前の乳頭ケアとは?乳頭ケアのポイントを紹介!

母乳育児がしたい!と思っている方は、産前からの準備もとても大切。少しでも母乳が出やすくなるように、そして、デリケートな乳頭周辺をほぐしておくために乳頭ケアをしてみましょう。

この記事では、乳頭ケアのメリット、やり方、実施時期、ポイントなどについて詳しく解説します。

産前の乳頭ケアを行うメリットは?

乳頭ケアで乳頭や乳輪を柔らかくすることによるメリットは、赤ちゃんが吸いやすくなる、乳頭周辺の皮膚が丈夫になり、授乳に伴う乳首の痛みが軽減される、母乳が出やすくするといったものが挙げられます。

赤ちゃんの吸いつきが悪いとスムーズに母乳が出なかったり、赤ちゃんが飲みづらかったりするばかりか、乳首に傷ができて痛みを感じることもあります。乳頭ケアをしっかり行い皮膚が丈夫になっていれば、そのようなトラブルを回避できる可能性も。

また、母乳が出にくいと赤ちゃんもうまく飲めず、乳腺炎の原因になったり、母乳育児がスムーズにいかずに精神的な負担になったりすることもあります。乳頭ケアは、このようなトラブル予防として大いにメリットがあります。

産前の乳頭ケアはいつから?

乳頭ケアは、早くからやればよいというものではありません。乳頭を刺激すると子宮を収縮させるホルモンが分泌されるため、お腹の赤ちゃんにとってよくありません。基本的には36~37週を過ぎてから始めましょう。(37週から正期産の時期となります)

妊娠16週以降や妊娠後期(28週)に入ってから行うという説もありますが、前述のようなリスクがあるため、実施する場合は必ず担当の医師や助産師さんに相談しましょう。

なお、乳頭ケア中にお腹の張りが気になる場合は、一旦ケアを中止しましょう。また、切迫早産と言われている方や、帝王切開を予定している方は特に、乳頭ケアによって陣痛などを誘発してしまうと困ったことになります。そのため、乳頭ケアは避けましょう。産後に乳頭ケアをはじめてもある程度の効果が期待できるので、焦らずに行っていきましょう。

産前の乳頭ケアのやり方

乳頭のケアでは、乳頭の圧迫やもみずらしを行いましょう。まずは乳頭の圧迫をします。

①片手で乳房を支える
②もう片方の手の親指。人差し指、中指で乳輪と乳頭をつまむ
③乳頭の先端をつぶように押す
④位置をずらしながら行い、1周する

親指と人差し指の腹を乳輪の縁に当て、乳輪や乳頭を押したり離したりしてもいいですよ。

つづいて、もみずらしてみましょう。乳頭の圧迫をしながら、たてや横にずらします

最初の頃は痛みを感じることもありますが、痛くない程度の加減でケアしてください。

乳頭ケアを行う際のポイント

乳頭はデリケートな部分なので、痛みを感じたり、傷がついたりすることがないように優しくケアを行いましょう。ポイントは以下の通りです。

爪を短く切る

爪が長いと乳頭が傷つくことがあるため、爪は短く切ってから行いましょう。

入浴中・入浴後がおすすめ

乳頭ケアは入浴中や入浴後に行いましょう。入浴中はリラックスでき、入浴中~入浴後は皮膚が柔らかくなっていて効果的かつ負担になりにくいです。

オイルで保湿

乳頭に触れるようなケアだけでなく、保湿や清潔を目的としたケアもやってみましょう。

①入浴前に、コットンにオイルをたっぷり染み込ませる(ベビーオイル、馬油、オリーブオイルなどを使いましょう)
②①を乳頭に当て、ラップで覆う
③10~30分程度放置する
④コットンで軽くこすって乳垢(乳かす)を除去する
⑤お風呂に入り、しっかり洗い流す

入浴後は保湿クリームなどでしっかり保湿しておきましょう。お腹全体にも塗れば、妊娠線ケアにもなりますよ。

切迫早産や帝王切開を予定している方は控える

前述の通り、乳頭を刺激すると子宮を収縮させるホルモンが分泌されるため、切迫早産と言われている方や、前置胎盤や逆子などで帝王切開を予定している方は乳頭ケアを控えましょう。どうしてもやりたい場合は、必ず担当の医師や助産師さんに相談してください。

お母さんと赤ちゃんのために乳頭ケアを!

母乳が出るのかどうかや、母乳に伴う痛みなど、母乳育児を軌道に乗せるまでにはさまざまなトラブルや悩みが生じます。

少しでも負担を少なくし、スムーズに母乳が出せるように産前にできることのひとつが乳頭ケアです。36~37週を過ぎたら体調を見ながら乳頭ケアにチャレンジしてみましょう。

ただし、切迫早産と言われている方や帝王切開を予定している方にはリスクもあるため注意が必要です。特に問題がない方も、医師や助産師さんに相談してから行うと安心です。

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この記事の監修者

浅井 貴子

・助産師

・新生児訪問指導歴は25年以上

・各情報サイトやランキングサイトなどでも執筆多数